
家を売却する際は、必要な手続きや費用について事前にリサーチすることが重要です。この記事では、家を売却する方法や手順について解説します。家を売却する際にかかる費用や、注意点なども解説しているので、家の売却を検討している方は参考にしてみてください。
目次
家を売却する前に情報収集する
家の売却を検討している場合は、まず情報収集から始めましょう。具体的には、家の売却方法や売却の流れなどです。特に、家の売却はタイミングが重要なので、適切な情報収集を心掛けましょう。また、家の売却に伴う手続きや発生する費用、必要な書類などの把握も大切です。スムーズに売却を進めるのに役立ちます。
家が売れやすい時期
家の売れやすさは時期によって変わります。以下は、季節・築年数それぞれの観点における売れやすい時期と理由です。
季節
季節的には、春・秋のシーズンに家が売れやすい傾向にあります。春・秋は新学期や新しい生活を始める時期と重なるためです。
特に、1~3月の時期は一般的に不動産売却市場の繁忙期であり、1年の間で最も家が売れやすいタイミングとされています。
築年数
一般的には、築年数が浅いほど売れやすいです。また、築年数は売却価格にも影響し、新しい家ほど高値で売れる傾向にあります。
新しい家は設備や建物などの状態がよく、魅力に感じる買い手が多くいるためです。基準としては、築年数が20~25年になるまでに売却しましょう。
家を売却する方法
家を売却する方法は多岐に渡ります。ここからは、具体的な方法とそれぞれの詳細を解説します。
仲介
仲介とは、不動産仲介業者を介して家を売却する方法です。売主は自宅を売却する権利を不動産業者に与え、仲介契約を結びます。
仲介による売却のメリットは、不動産業者が持つ広範な販売網や専門知識を活用できることです。また、相場や状況に合わせて売却価格を適切なものにしたり、手続きをスムーズに進められたりします。
買取
不動産会社や投資家などが、売主から直接家を買い取る方法が買取です。買取業者に関しては、売主から家を買い取った後、再び売却する場合もあります。
買取の特徴は取引が成立するまでの期間が短いことです。そのため、売主は手間や時間を節約できるメリットがあります。しかし、買取価格は市場価格と比べて低くなる傾向にあります。
個人売買
個人売買は、売主と買主が直接交渉して家の売買契約を結ぶ方法です。基本的に不動産仲介業者を介さないため、仲介手数料が発生しません。そのため、売主と買主のどちらにも経済的なメリットがあります。
しかし、マーケティングや交渉を自力で行う必要があるので、手間と時間がかかりがちです。また、法的手続きの責任も負わなければならず、適切な知識や経験が求められます。
上記以外にも家を売却する方法はありますので以下の記事を参考にしてみてください。
家を売る基本的な流れ
家を売る際の基本的な流れについて解説します。順番とそれぞれの詳細は以下の通りです。
事前準備
家の売却を決めたら、家の現状を把握したり必要な書類・情報を集めたりしましょう。家を売りやすくするために、修繕やクリーニングなどの作業をします。
また、物件概要書・登記事項証明書を用意したり、不動産業者の選定・相談を行ったりして、売却に向けた準備を進めます。売りたい価格や住宅ローンにおける残債の有無・程度なども、この段階で確認しておきましょう。
査定
準備が完了したら不動産業者に査定を依頼して、家の市場価値を把握しましょう。査定の種類は、主に机上査定と訪問査定の2種類です。
机上査定は、大まかな目安が素早く分かります。訪問査定は、実際に物件を確認するため、査定結果が正確になりやすいです。
そして、査定結果を参考に適切な売価の設定を目指します。なお、市場動向や類似物件価格なども考慮されることが一般的です。
販売活動
準備や売却価格の設定が済んだら、販売活動を開始します。売却方法に仲介を選んだ場合は、不動産業者が写真・広告などを制作して宣伝活動をしてくれます。オンライン・オフラインを問わず、さまざまな媒体を活用してもらいましょう。
売買契約
買い手の候補となる人が見つかれば、売買契約の交渉に移ります。価格や条件などについて双方が合意できたら、売買契約の成立に向けて動きます。
売買契約書を作成して、売主と買主が署名すれば手続きは完了です。なお、この段階で手付金を受け取ったり、仲介なら不動産会社に立ち会ってもらったりします。
決済・引き渡し
売買契約に基づき、引き渡し日を設定しましょう。引き渡し当日は、売主が家の鍵と物件の所有権を買主に渡します。
また、手付金以外の売買代金の精算も行います。具体的には、不動産業者や物件に関連する手数料、税金などの支払いです。
決済や引き渡しに関しては下記の記事で詳しく解説しています。参考にしてみてください。
確定申告
物件は売却した時点で全ての手続きが終わる訳ではありません。売却に関連する所得税や不動産譲渡所得税などの税金があれば、確定申告を行います。
確定申告書を作成・提出して、税金を支払いましょう。しかし、確定申告に関する手続きは複雑で難解な場合も少なくありません。必要に応じて、税務署や税理士に相談することがおすすめです。
家を売却する際にかかる費用
家の売却には、さまざまな費用が伴います。以下は、具体的な費用とそれぞれの詳細です。
諸費用
家を売却する際にかかる諸費用は、以下の通りです。
種類 | 詳細 |
---|---|
仲介手数料 | ・不動産会社に仲介を依頼する場合に支払う手数料 ・料金設定は会社ごとに異なるが、上限は法律で定められている |
登記費用 | ・不動産の所有権移転や、抵当権抹消の登記手続きにかかる費用 ・司法書士に依頼する場合は、一定の費用を支払う |
引っ越し代 | ・新居への引っ越しにかかる費用 |
住宅ローンの残債 | ・家を売却する際は、住宅ローンの残債を0にする必要がある ・一括返済に伴い、繰り上げ返済手数料が発生する場合がある |
課税される税金
家の売却に伴い課される税金は2種類あります。以下は、それぞれの詳細です。
種類 | 詳細 |
---|---|
印紙税 | ・売買契約書などの課税文書に対する税金 ・取引する金額に応じて、必要な額は変わる |
譲渡所得税 | ・家を売却したことで得た譲渡所得に対する税金の総称 ・所得税、住民税、復興特別所得税などで構成されている ・税率は、譲渡所得の額や物件の所有期間などで変わる |
家を売却する際に必要な書類
家を売却する際に必要な書類は多岐に渡ります。必要な書類の種類と、それぞれの詳細は以下の通りです。
種類 | 詳細 |
---|---|
登記識別情報通知 | ・家や建物の所有者であることを証明する書類 |
印鑑証明書 | ・登録された印鑑が本物であることを証明する書類 |
実印 | ・市区町村の役所に登録し、公的に認められた印鑑 |
固定資産税・都市計画税納税通知書 | ・税金の支払い状況を示す書類 |
建築確認通知書・検査済証 | ・建物が建築基準法における規定に適合していることを示す書類 |
測量図・建物図面 | ・土地の境界線や建物の形状、位置関係を示す書類 |
物件状況等報告書 | ・土地や建物の状況を詳細に記した書類 |
本人確認書類 | ・運転免許証やパスポートなど |
家を売却する際の注意点
家を売却する際は、いくつか注意するべき点があります。以下は、具体的な注意点とそれぞれの詳細です。
不動産会社は複数で比較・検討する
家の売却価格は不動産会社によって異なります。そのため、査定は複数の不動産会社に依頼して、比較・検討をしましょう。また、得意な売り方や実績などを確認するのも、信頼できる会社を選ぶ方法です。
売却目的や売却する物件に合わせて契約を選ぶ
契約の種類は、一般媒介契約、専任媒介契約、専属専任媒介契約の3つが代表的です。それぞれ特徴や強みが異なるので、売却する物件や目的に合わせて適切な契約を選びましょう。
売買契約書の内容を細かくチェックする
売買契約書の内容は、細かくチェックすることが大切です。売買契約書に記載された価格や引き渡し日程などを確認しましょう。また、口頭でのやりとりをチェックするのも重要です。
家を早く売却するコツ
家を早く売却するためのコツはいくつかあります。ここからは、具体的なコツとそれぞれの詳細を解説します。
査定価格を慎重に考慮する
査定価格は高ければ良い訳ではありません。なぜなら、不動産会社によっては根拠もなく高めの査定価格を提示し、売却依頼を取り付けようとする場合があるからです。
査定価格を提示されたら、根拠や妥当性などがあるか確認しましょう。適切な査定価格は、適切な売り出し価格の決定にも繋がります。
家の手入れと掃除を行う
家の内覧で相手に好印象を与えるためには、掃除や整理整頓が重要です。整頓された家は広く見える他、魅力的に映りやすく購入意欲を高めてくれます。
詳しくはこちらの記事でも解説しておりますので参考にしてみてください。
リフォームも買主の購入意欲高めるのに有効な手段ですが、費用以上の効果は期待できない可能性もあります。実施したい場合は、事前に不動産会社と相談して慎重に決めることが賢明です。
経験と知識のある不動産会社を選ぶ
不動産会社ごとに得意とする分野やエリアは異なります。また、担当者によっても経験や知識の程度は変わります。
そのため、適切な不動産会社や担当者を選べると売却がスムーズに進みやすいです。逆に、対応に不満を感じたり不安要素が発生したりした場合は、不動産会社の再検討をしましょう。
不動産会社はどう選ぶべき?
不動産会社を選ぶ際は、いくつかのポイントを意識することが大切です。以下は、具体的なコツとそれぞれの詳細です。
売却実績が豊富であること
売却実績の豊富さは重要な要素であり、不動産会社を選ぶ際の指標となります。まず、取引事例の数は査定の精度に大きく影響します。
また、取引事例の数だけではなく実績の詳細も大切です。売却したい物件と、類似した条件での取引実績が豊富な会社を選びましょう。
査定額への根拠が明確であること
不動産会社を選ぶ際は、査定額の根拠が明確であるかも意識しましょう。査定額は、あくまで不動産会社が考える売却想定額です。そのため、必ずしも査定額と同じ価格で売却できる訳ではありません。
不動産会社によっては、根拠や妥当性のない高額な査定額を提示することもあります。しかし、これは売却依頼を得るための悪質な手法です。不動産会社を選ぶ際は、査定額の正当性にも注意しましょう。
まとめ
家を売却する方法や売却にかかる費用、家を売却する際の注意点や不動産会社の選び方などを解説してきました。
個人でも家を売却することは可能です。しかし、必要な労力や手続きの煩雑さなどの観点から、不動産会社を仲介する方法が一般的です。
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