【都道府県別・間取り別】一軒家を貸すときの賃料相場は?算出方法を解説

転勤をはじめとする事情により一軒家に住めなくなった場合、誰かに貸す方法もあります。しかし、一軒家を貸すにはどうすればよいのか分からないという人もいるでしょう。また、賃料の相場も気になるところです。この記事では、一軒家を貸す際の賃料相場を解説します。貸し出す手順や注意点も解説するため、ぜひ役立ててください。

一軒家を貸すときの賃料相場はどれくらい?

一軒家を貸す場合、賃料相場はどの程度なのでしょうか。以下で詳しく解説します。

都道府県別の賃料相場

都道府県別に1か月の賃料相場をまとめると、以下のとおりです。

都道府県1か月分の家賃
北海道41,715円
宮城県48,894円
茨城県45,231円
千葉県57,421円
埼玉県59,358円
東京都81,001円
神奈川県68,100円
愛知県52,492円
岐阜県44,046円
三重県43,656円
京都府54,605円
大阪府55,636円
奈良県48,492円
兵庫県55,337円
福岡県48,429円

ただし、この賃料相場には、一軒家だけでなくワンルームなども含まれています。

※参考:平成 30 年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計|総務省

広さ・間取り別の賃料相場

広さや間取りごとの賃料相場をまとめると、以下のとおりです。

ワンルーム1LDK~2DK2LDK~3LDK
2020年9月71,226円108,126円135,935円
2020年3月73,797円109,600円136,863円

ただし、賃料相場は広さや間取りだけに左右されるわけではなく、構造、年数、利便性の諸条件によっても変動します。そのため、具体的な金額の目安を把握したい場合は査定を依頼しましょう。

※参考:賃貸住宅市場の動向と将来予測(展望)調査|一般財団法人 住宅改良開発公社

築年数が古い一軒家でも貸すことが可能

所有する一軒家の築年数が古い場合、貸せるのか不安に思っている人もいるでしょう。長い築年数が経過している一軒家でも賃貸は可能です。ただし、リフォームが必要なケースもあるため、費用の概算や利用できる制度などについて解説します。

リフォームにかかる費用の概算

空き家をリフォームするには、150〜500万円かかります。内装、外装、設備を一新する場合は、1,200万円程度かかるともいわれています。ただし、これらの費用はあくまでも概算です。リフォームにより付加価値が生まれる可能性もあるため、慎重に検討しましょう。

利用できる補助金・制度

一軒家をリフォームする場合、給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金、エコすまい支援事業、断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業などの制度を活用できる可能性があります。自治体によっては独自の取り組みがあるため、ぜひ調べてみてください。

一軒家を貸すメリットとは

自分たちが住む予定のない一軒家を貸せば、家賃収入を得られます。家賃は毎月発生するため、コンスタントに収入が発生する可能性があります。賃貸により一軒家を有効活用できるなら、売却しなくても問題ないでしょう。将来的に再び自分たちが住みたい場合も、時期がくるまでは他人に貸すのがおすすめです。

また、住宅は人が住んでいないと劣化が進みます。しかし、人に貸して住んでもらえば、劣化を抑えられます。

一軒家を貸すデメリットも確認

一軒家を貸して収入を得たいと思っても、必ず入居者がみつかるとは限りません。賃料を当てにしている場合、空室の期間に収入がないと困るリスクがあります。また、一軒家を貸し出すには、コストや手間もかかります。入居者を募集したり、建物のメンテナンスをしたりする必要があるからです。

さらに、場合によっては、入居者とのトラブルが発生する可能性もあります。賃貸のルールについては、事前によく話し合って認識をそろえておく必要があります。

一軒家を貸すときの賃料を算出する方法を解説

一軒家を貸す際は賃料相場を調べたうえで、賃料査定に出しましょう。賃料査定の方法として一般的なのは、取引事例比較です。取引事例比較とは、似ている物件の過去の賃料と比較して実際の賃料を算出する方法です。

自分で賃料相場を調べる方法とは

ひとまず自分で賃料相場を調べたいなら、貸し出したい一軒家と条件が似ている物件をポータルサイトで探しましょう。特にチェックすべき条件は、築年数、構造、間取り、駅からの距離などです。

なお、賃料相場を把握したうえであえて高めに設定することも可能です。ただし、賃料が高いと入居者が見つかりにくくなります。

一軒家を貸す際の一般的な流れを解説

一軒家を貸す際は、どのような流れになるのでしょうか。ここでは、一般的な流れを解説します。

手順1.賃料を査定し、不動産管理会社を探す

まずは不動産管理会社に相談し、賃料の査定を依頼しましょう。また、同時に賃貸管理を任せる不動産管理会社も探す必要があります。適切な対応ができる不動産管理会社なら、入居者とのトラブルを未然に防げます。情報収集して信頼できる不動産管理会社を選びましょう。なお、契約期間を限定したいといった特別な条件があれば、実績があるかどうかもチェックすると安心です。

手順2.不動産管理会社を決定する

賃料の査定を依頼した不動産管理会社のなかから、希望に合致するところを選択します。賃料そのものだけでなく、保証サービス、実績、口コミなどから総合的に判断することが大切です。不動産管理会社とは長い付き合いになる可能性があるため、納得したうえで決定しましょう。

手順3.賃料や入居条件などを決めて、入居者を募集する

査定の結果をもとに賃料を決定します。賃料が高すぎれば空室リスクも高まるため、要注意です。入居者の募集にあたっては、入居条件も定める必要があります。基本的には、自分たちの希望の入居条件を設定できます。たとえば、喫煙やペットの飼育などを禁止する場合も多いです。ただし、入居条件が多いと入居者がなかなか決まらない原因になります。なるべく柔軟な入居条件を心がけましょう。

手順4.賃貸借契約を結ぶ

入居希望者が現れたら入居審査を行いましょう。問題がないと判断した場合は、賃貸借契約に移ります。詳細を確認し合い、入居者の疑問や不安を解消したうえで契約することが大切です。

一軒家を貸す前に知っておきたい注意点とは

一軒家を貸す際は、事前に知っておきたいことがあります。以下で詳しく解説します。

貸し出す方法には種類がある

一軒家を貸す方法は3つに大別できます。それぞれについて解説します。

種類1.普通借家契約

普通借家契約とは、契約期間の満了時に入居者が希望すれば契約更新できる契約です。最も一般的な契約方法となっています。貸主からの解約は難しいため、期間を限定して貸し出したい場合は注意が必要です。

種類2.定期借家契約

定期借家契約とは、事前に設定した契約期間が満了したタイミングで、入居者が退去する前提の契約です。ただし、双方が合意すれば再契約も認められます。

種類3.一時使用賃貸借契約

一時使用賃貸借契約とは、入居者が一軒家に確実に住める期間を設定できる契約です。契約期間が終了した後も、基本的には自動で契約が延長されます。

一軒家を貸すときに必要な手続きを確認しておく

それまで住んでいた一軒家を貸す際は、さまざまな手続きが必要です。住宅ローンを利用しており、返済している途中である場合は、金融機関へ相談しなければなりません。

また、一軒家を貸し出している間は住宅ローン控除を適用できなくなります。再び自分たちが住むタイミングで向上期間が残っていれば、再び適用されます。事前にルールを理解しておくと、スムーズに手続きできるでしょう。

不動産会社選びと賃貸条件の決定は慎重に

不動産会社によって、対応できる範囲や得意な手法に違いがあります。自分の物件の特徴や希望を踏まえ、有利な不動産会社を選ぶことが重要です。

また、賃貸条件が多すぎれば、その分だけ入居者が見つかりにくくなります。空室の間は賃料が発生しないため、少しでも多く賃料収入を得るためには賃貸条件の見直しも必要です。契約方法も踏まえ、適正な賃料を設定しましょう。

一軒家を貸した後は確定申告が必要

一軒家を貸し出して家賃収入を得たら、確定申告が必要です。毎年1月1日から12月31日までの所得について、翌年の2月16日から3月15日までの間に確定申告を行います。

たとえ海外赴任のために一軒家を貸している場合も、一定以上の家賃収入が発生していれば日本の所得税の課税対象になります。海外にいるからといって確定申告を怠らないよう、注意が必要です。

一軒家を貸した方がよいケースとは

一軒家の貸し出しは、定期的に家賃収入を得たい場合におすすめです。また、一時的に住まない期間が生じるものの、一軒家を手放したくないと思っている場合も同様です。将来再び同じ一軒家に住むつもりなら、住まない期間だけ人に貸すとよいでしょう。使っていない一軒家を空き家にしておきたくない場合も、賃貸が向いています。

まとめ

住まない一軒家を貸し出せば、賃料収入を得られます。入居者とのトラブルを防ぐためにも、実績豊富で信頼できる不動産管理会社を探して管理を依頼しましょう。空室リスクを避けるには、柔軟な入居条件を設定することも大切です。

ハウスドゥは不動産売買仲介を専門にし、全国に約700店舗を展開しています。地域密着による高い査定力や全国のネットワークを活用した宣伝力などにより、不動産の売買を成功へ導いています。住まなくなった一軒家については売却も選択肢の1つになるため、ぜひ査定を試してみてください。

AI不動産査定!

AIがお持ちの不動産の市場相場を診断

STEP1

STEP2

STEP3

STEP4

AI不動産査定!

AIがお持ちの不動産の市場相場を診断

STEP1

STEP2

STEP3

STEP4

ハウスドゥは不動産を売る・買う・活用する・建てる・リフォームするなど、全国の店舗ネットワークとテクノロジーを活用し、不動産に関する様々なサービスをワンストップで提供しています。

不動産情報のオープン化の推進と、お客様のニーズに対する不動産ソリューションサービスを提供する「不動産サービスメーカー」として、様々な不動産関連ビジネスを展開しています。

店舗数 No.1 不動産売買仲介専門
フランチャイズ
※2
※2 ハウスドゥは不動産売買仲介専門フランチャイズで店舗数第1位です。「ビジネスチャンス」(2023年12月22日発行-2024年2月号)より。

あなたのお家はいくらで売れる?

過去の事例をもとにAIが自動で査定!