家の売却までに荷物を片付けるべき?おすすめのタイミングや手順を解説

家を売却するためには、原則として家財道具や電化製品などの片付けが必要です。いつ、どのように片付ければよいのかが、わからない人もいるのではないでしょうか。

本記事では、家を売却する場合の片付けやタイミングやコツを解説します。片付けで出た不用品を処分する方法も紹介するので役立ててください。

基本的に家を売却するときは片付けが必要

  1. 荷物があると部屋が狭く見える
  2. 売却査定に影響を与える可能性がある
  3. 内覧しやすい

家を売却する場合は、現状渡しや買主が希望する場合などを除き、原則として片付けておく必要があります。家具や家電なども、引っ越し時に持ち出すか処分しておきましょう。遅くとも、売買契約後の引き渡しまでには、片付けを完了は不可欠です。

1.荷物があると部屋が狭く見える

家に家財道具や家電などがあり、片付けていない状態では本来の広さよりも狭く見えます。内覧に来た買主候補には、使い勝手が悪そうなイメージがつきやすくなり、購入決定のデメリットになるかもしれません。キッチリと片付けておけば、買主が居住したときのイメージを掴みやすくなるでしょう。

2.売却査定に影響を与える可能性がある

家を売却する際には、不動産会社が物件を査定することが一般的です。片付けられていない状態で、異臭がするなどがあれば、売却査定のマイナス要因になりかねません。排水口などは悪臭が発生しやすいため、念入りに片付けて清掃しましょう。

3.内覧しやすい

家をきれいに片付けて、空き家にしておけば、不動産会社が管理してくれるので、任せるとよいでしょう。そうすれば、購入希望者や不動産会社が内覧しやすくなります。内覧の機会が増えれば、売却の可能性も高まります。

売却するときに家を片付けるタイミングとは

家の売却で片付けをするタイミングは、売り主によって異なります。ここでは、一般的なタイミングを3つ紹介します。

売却査定に出す前に片付ける

売却査定で、マイナス要因を排除しておくことに重きをおくのであれば、査定が始まる前に片付けましょう。きれいに片付けてあれば、適正な売却査定がしやすくなります。片付けの際には、臭い対策に力をいれることがおすすめです。

内覧が始まる前に片付ける

購入予定者がイメージを掴みやすくするためには、内覧前の片付けが重要です。購入希望者に好印象を与えることもできて、開放的な雰囲気も演出できます。壁のシミや落書きなどはきれいに落としておきましょう。

家を引き渡す前に片付ける

売却が決定した後に片付けるケースも少なくありません。ただし、売買契約締結後は、引き渡しまでに登記関連の準備などがあるため、時間に余裕がない場合もあります。引き渡し前の片付けでは、事前にスケジュールを確認しておくことが肝要です。

家を売却するときでも片付けが不要なケースもある

ここまで、家を売却する際には片付けなければならないケースなどを解説しました。売却する際には、片付けなくてもよい住宅設備や電化製品があります。例をあげれば、洗面化粧台、浴槽などの水回りを始め、エアコンやカーテンレールなどの付帯設備などです。買主との話し合いによっては、付帯設備にできるものもあるので、付帯設備表を作成し保証範囲を明確にして、取り決めるようにしましょう。

残す設備に不具合がある場合は、必ず買主へ伝える

そもそも付帯設備として残すものや、買主と話し合った結果として付帯設備となったもののうち、不具合があれば買主に伝えなければなりません。これは、法律で定められている契約不適合責任の対象となる可能性があるからです。契約不適合責任となれば、売主が買主に対して責任を負うことになります。

効率よく家の片付けを進めるコツを解説

売却する家の片付けの効率があがるポイントを4つ紹介します。

片付けの優先順位を決める

片付けの際は、優先順位を決める方法が有効です。まずは、片付ける場所の順番を決めましょう。リビングや寝室、物置などから片付けることがおすすめです。大きな家具や家電がある部屋から片付けると、片付けの効率がよくなります。また、普段使わないものがある部屋は、処分の判断がしやすいため、効率がよくなるでしょう。いずれにしても、計画を立てて片付けることが重要です。

1部屋ずつ片付けを進める

1部屋ずつ片付けることも有効な方法です。複数の部屋をまとめて片付け用途すれば、余計に散らかってしまいやすくなります。1部屋や1区画ごとに進めると、知らぬ間に片付けが捗っていると感じられます。小さなスペースに区切って、効率よく片付けを進めましょう。

必要なものと不要なものを分別する

必要なものか不必要なものかの分別は、片付けの重要なポイントです。分別の判断が鈍れば、片付けを効率よく行えないでしょう。分別のコツは、今使っているものかどうかです。また、必要なものと不要なものを置く場所を確保し、仕分けていくと捗りやすくなります。即断ができない場合は、判断できないものを置く保留スペースを設けることも大事です。

不用品を捨てて、部屋を掃除する

部屋の掃除は、不用品を捨ててから始めましょう。1部屋や1区画ごとに、不要なものを処分すると効率がよくなります。不用品を処分すれば清掃にかかりますが、臭いが気になる水回りや壁紙などと、汚れが目立ちやすい窓は、特に入念に掃除するように心がけましょう。

家の片付けで出てきた不用品を処分する方法とは

片付けで出てきた不用品は処分しなければなりません。不用品でも売却できれば、お金を得られるため、売却を含めて紹介します。

オークションサイト・フリマで売却する

まだ使える家具や生活用品、電化製品などは、フリマサイトやオークションサイトなどで売却しましょう。傷や汚れが少なく、比較的に新しいものは、買い手がつきやすくなります。アンティークのものや骨董品などは、高値で売却できるケースも少なくありません。ただし、取引が成立するまでに時間がかかるケースもあるため、早めに売却の手続きを進めておきましょう。

リサイクルショップで売却する

不用品をリサイクルショップに持ち込んで、売却することも1つの手段です。フリマサイトやオークションと比較すれば、安く引き取られる傾向であることを理解しておきましょう。反対に、予想以上の高値がつく場合もあります。値段がつかなかった場合でも、引き取ってもらえるかを事前確認しておくことも重要です。

不用品回収の専門企業に依頼する

不用品回収を専門にしている企業に引き取りを依頼する方法もあります。回収費用が発生しますが、良品であれば買い取ってもらえる企業もあるので、問い合わせて見ましょう。引き取りが自宅なので、手間も省けます。

引っ越し会社に相談する

引っ越し会社のなかには、不用品を回収してくれるサービスを行っているケースもあります。引っ越し代と別に料金が発生しますが、当日に運び出してもらえるので便利です。

古着屋に売却する

SDGsが浸透し、古着のリユースも浸透しています。フリマサイトやオークションサイトでも販売できますが、一括で処分したい場合は、古着屋に持ち込みとよいでしょう。古着屋ならブランドの価値も理解しているため、ブランド品は高く買い取られる傾向です。ファストブランドでも値段がつくケースも少なくありません。値段がつかない古着でも回収してくるケースが多いので、確認してから持ち込みましょう。

本屋に売却する

本の処分であれば、本屋に本を持ち込む方法が有効です。リユースを専門にしている本屋なら、市場価値がある本や人気がある本を高値で買い取ってくれます。なかには、週刊誌でも値段がつく場合もあるので、廃品回収に出すのなら持ち込む価値はあるかもしれません。値段がつかなくても、無料で回収してもらえるケースが多いので確認して持ち込みましょう。

自治体のごみ回収に出す

不用品の処分費用を抑えるのであれば、粗大ごみ収集センターに持ち込んだり、自治体に回収依頼したりして処分する方法があります。住民サービスの一環でもあるため、民間企業よりは処分費用を抑えられるでしょう。ただし、自治体によって処分方法が異なるため、事前確認が必要です。

不用品を処分せず一時的に保管する方法もある

不用品であっても、処分をためらうケースもすくなくありません。その場合は、一時的な保管を利用することも検討しましょう。

一時預かりサービスを使う

処分できない不用品の量が少ない場合であれば、一時預かりサービスが適しています。一時預かりサービスは、引っ越し会社などが提供しているサービスで、1日単位で不用品を預ける仕組みが一般的です。ただし、一日単位で料金が発生するため、できるだけ早くに分別するようにしましょう。

トランクルームを活用する

トランクルームを借りて、不用品を保管する方法もあります。トランクルームとは荷物を預けられる施設です。さまざまなサイズがあり、コストを抑えやすいため、比較的不用品の量が多く、分別までに時間がかかる場合に適しています。コンテナなどを利用した屋外型から、温度や湿度まで調整できる屋内型もあるため、適したトランクルームを選びましょう。

物置シェアサービスを使用する

物置シェアサービスを利用することも1つの方法です。これは、物置を持っている人と収納スペースが欲しい人をマッチングするサービスです。貸主との間で、保管期間などを交渉できる可能性もあります。ただし、基本的に貸主個人が荷物を管理するため、触られたくないものや見られたくないものがある場合は、他のサービスを検討しましょう。

まとめ

不動産の売却では、家を引き渡すまでに、原則として家を片付けなければなりません。売却査定を気にする場合はその前までに片付け、内覧を重視する場合は内覧までに片付けましょう。住宅設備や電化製品については、片付けなくてもよいケースがあります。その場合は、付帯設備の不具合を買主に伝えることが重要です。

また、不用品はできるだけ売却し、残ったものを処分するようにするとコストを抑えられます。片付けだけでも労力がいるように、不動産の売却には相当の労力が必要です。ハウスドゥであれば、不動産のプロによる対応力が高いため、円満な売却まで丁寧に対応いたします。

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※2 ハウスドゥは不動産売買仲介専門フランチャイズで店舗数第1位です。「ビジネスチャンス」(2023年12月22日発行-2024年2月号)より。

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