マンション売却の決済日の流れとは|事前準備や必要書類、場所・日時について解説

マンション売却の決済には、現金決済と銀行決済の2種類があります。決済日には、さまざまな手続きを実施するうえで、事前準備が必要な書類もあるため、注意が必要です。本記事では、マンション売却の決済をスムーズに進めるために、事前に知っておきたい情報を解説します。

マンション売却での決済とは

まずは、マンション売却で利用できる決済について解説します。マンション売却における決済とは、マンションの買主と交わした売買契約に基づいて、最終的に取引を完了させる段階です。主に、残っている代金の授受とマンション自体やマンションの鍵などの物件の引き渡しを行います。

決済方法は2種類

決済方法は、現金または、銀行振込の2種類です。現金決済の場合、銀行に連絡してお金を準備してもらう必要があります。

一方、銀行振込の場合は、金融機関で決済かオンライン決済のどちらかを選択できます。現金の取り扱いがないため、安全性が高い方法です。ただし、振込限度額や手数料を事前に把握しておく必要があります。

立会人

買主と売主、仲介担当者以外にも、司法書士や金融機関担当者が立会人となります。手続きの調整は、不動産会社が行うため、任せてしまうことがほとんどです。

決済時間

決済は、平日の午前中に行います。振込エラーやトラブルが発生した場合にも、速やかに修正や再振込などの対応が可能です。

また、銀行振込による決済の場合、売主が入金されていることを確認しなければ、取引完了とはなりません。午前中に振込を行っておくことで、問題が発生しても、その日のうちに対応しやすくなります。

マンション売却の決済で必要な書類と持ち物

次に、マンション売却の決済で必要な書類と持ち物について解説します。

【必要な書類】

・権利証(登記済証・登記識別情報)

・印鑑証明書(発効後3か月以内)

・写真付き身分証明書(運転免許証など)

・固定資産評価証明書

・抵当権抹消書類(引き渡す不動産に抵当権が設定されている場合)

【持ち物】

・実印

・着金を確認できるもの(通帳、キャッシュカード、オンライン端末など)

・司法書士への報酬

・不動産仲介会社への仲介手数料

・マンションの詳細が分かる書類

多くの書類と持ち物が必要ですが、後々のトラブルを避けるためにも、しっかりと準備しておくことが重要です。書類の内容や準備する物が不安な場合は、自分の判断で済ませてしまうのではなく、プロである不動産会社や司法書士へ相談しましょう。

マンション売却の決済場所

マンション売却の決済に使用する場所は、決済方法によって異なります。

現金・ネット銀行の場合

現金かネット銀行での決済の場合、プライバシー面とセキュリティ面でのリスクを抑えるため、不動産会社か司法書士事務所の事務室で行います。現金による決済完了後は、近隣の金融機関へ移動し、現金を預金する流れになります。

銀行振込の場合

銀行振込の場合は、金融機関の個室やブースで行われます。この場合、金融機関の担当者が立ち会うことがほとんどです。

マンション売却の決済日までに必要な準備

ここからは、マンション売却の決済日までに必要な準備について解説します。

抵当権抹消

まずは、抵当権の抹消です。売買する不動産に抵当権が登記されている場合に必要な手続きです。抵当権を抹消しなければマンションの売却ができなくなるため、抵当権が設定されているか不明な場合は事前に確認しておきましょう。

抵当権抹消の手続きには、最短でも10営業日必要となり、数週間掛かるケースもあるため、早めに準備しておくことをおすすめします。

引っ越し

決済日に所有権が移転されて、売主のマンションではなくなるため、決済前に必ず引っ越しを済ませましょう。2~4月は繁忙期で引っ越しの予約が取りづらいため、しっかりと計画を立てて実施する必要があります。

マンションの売却決済日の流れ

事前の準備について把握したあとは、マンション売却決済日の流れについて知っておきましょう。

司法書士による本人確認と書類確認

まずは、司法書士による本人確認と書類確認が行われます。具体的な内容は、次のとおりです。

・売主本人であるか確認する

・司法書士による登記関連書類の確認(売主・買主)

・実印と印鑑証明書の照合

・登記申請書と登記原因証明情報、委任状(司法書士に対して)に署名と捺印をし、所有権移転の書類を完成させる

ローン実行・金銭の授受

次に、ローンの実行および金銭の授受です。実際には、次のような手順で行います。

・住宅ローンを実行し、融資金が買主に振り込まれる

・売主の口座に売却金額の振替手続きを実施

・売主の口座に売却金額が振り込まれる

・売主は着金確認ができたら領収書を作成して、買主に渡す

諸費用の清算

ローン実行後は、マンションの固定資産税や管理費などの清算が必要です。買主が負担する分について日割り計算され、売主の口座に入金されます。後々のトラブルを避けるために、売主が全額支払いするケースもあります。

手数料の支払い

諸費用の清算後、各種手数料の支払いを行います。

不動産会社に対しては、仲介手数料が発生します。仲介手数料は、売却金額400万円以上の場合「売買代金×3%+6万円+消費税」など、法律で定められています。

司法書士に対しては、報酬が発生します。金額は、1万円~10万円と幅があるため、事前に確認しておきましょう。

抵当権抹消手続き

売主のローン返済が完了したら、抵当権抹消手続きを行います。売主の金融機関担当者から抹消書類と委任状が渡されたあと、所有権の移転に必要な書類を司法書士へ提出します。最終的な法務局での手続きは司法書士が対応するため、売主が行く必要はありません。

鍵や必要書類の引き渡し

売主は、買主へ鍵や関連書類を引き渡します。書類には、図面一式、建築確認通知書、付帯設備の取扱説明書、マンション組合規約などが含まれます。

マンション売却の決済を行う際の注意点

マンション売却の決済や手続きの流れについて解説しましたが、いくつかの注意点があります。

銀行振込の手数料負担

銀行の振込手数料を買主・売主のどちらが支払うかで、トラブルになるケースが多く見られます。

振込をする方が支払うのが妥当であり、基本的には買主が支払うケースが一般的です。しかし、買主が現金支払いを希望しているのにもかかわらず、売主が銀行振込を希望した場合には、売主が振込手数料を負担する必要があります。

鍵の渡し忘れに注意

鍵は、玄関の鍵以外にも、設備などで使用するすべての鍵を渡さなければなりません。

「物件の引き渡し」には、建物の鍵を買主に交付することが含まれています。すべての鍵が交付されない場合、完全な引き渡しとはいえないとされます。「すべての鍵」を渡す必要があるため、スペアキーも忘れずに渡しましょう。

書類は全てそろえておく

決済当日に書類がそろわなかった場合、手続きは延期されてしまいます。また、債務不履行と判断され、契約違反によって違約金が発生する恐れがあるため、注意が必要です。

書類の準備や不備などの確認は、余裕を持ったスケジュールで行いましょう。

マンション売却は不動産会社選びが重要

マンションの売却では、決済するうえで必要な書類や準備が多いといった特徴があります。特に、不動産会社の担当者と連携をとり、スムーズに手続きを進められるかが重要です。スムーズな手続きやトラブルの回避のためには、経験豊富な不動産のプロによる対応力が求められます。

まとめ

マンション売却の決済は、現金と銀行振込の2種類あり、決済日までに多くの準備が必要です。また、売却するためには、抵当権の抹消手続きも必要になります。決済日までに必要な書類の提出や諸費用の清算などが正しく行われない場合、債務不履行によって違約金が発生する恐れがあります。

このようなトラブルを避けるためにも、豊富な経験を持った信頼できる不動産会社を選ぶことが重要です。

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