家の査定をはじめる前に|準備や流れ・無料と有料の違い・AIの査定も解説

家を売る際には査定が必要です。査定とは、簡単にいうと「家がいくらで売れるのか鑑定してもらう」ことです。今回の記事では、家を査定する際の手順やポイントについて、無料・有料の査定の違い、AI査定・不動産会社による査定の違いも交えながら解説します。

家の査定の種類

家の査定の種類は、机上査定と訪問査定に分類可能です。それぞれの意味を解説します。

机上査定

机上査定とは、不動産会社のWebサイト上で行う査定です。フォームに築年数などの情報を入力して送信すると、簡易的に査定してくれます。当日から3日以内に査定の結果が分かるため、おおよその売却価格を把握したい場合に向く方法です。ただし、簡易的な結果に過ぎず、実際の売却価格と乖離するケースもあるので注意しましょう。

訪問査定

訪問査定とは、不動産会社の担当者が自宅を訪問して行う査定です。担当者が実際に家の様子を見て判断するため、制度の高い査定が行えます。査定の結果が分かるまでは1週間程度かかるので、余裕を持って依頼しましょう。

家の査定における無料と有料の違い

家の査定は無料で行ってくれるものと、有料になるものとに分類できます。それぞれの違いを解説します。

不動産会社の査定は無料

一般的な不動産会社であれば、教育訓練を受けた従業員が無料で査定を行ってくれます。個人間の不動産売却の場合、適切な売却価格を決めるためにも、無料査定を受けてみるとよいでしょう。ただし、不動産会社によっては、有料の場合もあるため事前の確認をおすすすめします。

不動産鑑定士の査定は有料

国家資格である不動産鑑定士による査定は有料です。不動産鑑定士は、家などの不動産を不動産鑑定評価基準に則って評価し、その結果をまとめたものとして不動産鑑定評価書を作成します。報酬は不動産の種類によっても異なりますが、数十万円かかることも珍しくありません。

AI査定と不動産会社の査定の違い

昨今は、AI(人工知能)により不動産の査定を行うサービスも出てきました。両者の大きな違いは、査定額を算出する際に使うデータです。従来の不動産会社による査定では、最新の不動産市況や現地調査などをベースに算出するのに対し、AIは過去の事例をもとに価格を算出するという違いがあります。

家をAI査定するメリット

AIによる家の査定は効率性が高く、加速度的に普及すると見られています。ここでは、家をAI査定する具体的なメリットについて、次の3点を解説します。

すぐに家の査定が終わる

AI査定は、サイト上で基本項目を入力するだけでAIが価格を査定し、すぐにその場で結果を出力してくれる仕組みです。不動産会社の机上査定や訪問査定、不動産鑑定士による査定は実際の人間が行う以上、すぐに結果は出ません。「今この場で、まずはどれぐらいで売れるのかを知りたい」場合はAI査定が適しています。

匿名で家の査定ができる

匿名で家の査定ができるのもAI査定のメリットです。名前や電話番号、メールアドレスの個人情報を入力する必要はありません。入力するのは、売ろうとする家の情報だけです。入力が簡単なうえに、個人情報を提供する必要もないので安心して使えます。

営業から電話がかからない

机上査定を依頼する場合、メールアドレスや電話などの個人情報の入力は必須です。そして、後日営業スタッフからメールや電話で連絡があります。AI査定では個人情報を入力しないため、営業スタッフからの電話やメールもありません。まずは査定結果のみを知りたい場合にも、AI査定を上手に活用しましょう。

家をAI査定するデメリット

AI査定は便利ですが、デメリットもあるため注意が必要です。具体的に解説します。

査定額が正確ではない

AIの査定は正確な売却益が分かるわけではありません。あくまで過去の事例をもとに参考価格を算出しているに過ぎないため、実際の売却額とは異なる可能性もあります。「だいたいこのくらいで売れそう」という相場を把握するために利用するとよいでしょう。

詳細な情報を査定に反映できない

AI査定では、不動産の詳細な情報を査定に反映できないのも事実です。たとえば、他の条件がまったく同じであっても、日当たりや風通しがよい家とそうでない家とでは、不動産としての評価は異なります。このような事情から、AI査定での戸建ての鑑定の制度は高くない傾向にある点に注意が必要です。

不動産会社に相談できない

AI査定は売却の相談に対応していません。売却の相談をしたいなら、改めて自分で不動産会社に問い合わせる必要があります。そのため、近い将来売却を考えていて、査定価格や売却方法などを相談したい場合は、不動産会社の査定を利用することをおすすめします。

不動産会社の査定の流れ

不動産会社の査定は、細かい部分はそれぞれの会社によって異なりますが、ここでは一般的な不動産会社における査定の流れについて解説します。

AI査定・簡易査定を行う

最初に、AI査定や簡易査定を行います。これらの結果によっておおよその売却益が計算可能です。また、AI査定や簡易査定の結果は、売却活動自体を進めるかどうかの尺度にもなります。売却価格が高くなかった場合、諸経費を考えるとかえって損をする可能性も出てくるためです。

訪問査定を行う

AI査定や簡易査定の結果、不動産売却を進める場合は訪問査定の依頼をしましょう。不動産会社に依頼する場合は、直接連絡をすれば構いません。Webや電話、メールなど都合がよい方法で連絡しましょう。不動産会社の担当者がヒアリングを行い、訪問する日時のすり合わせをします。

現地調査を行う

不動産会社と約束をした日時に現地調査が行われます。不動産会社の担当者が家を訪問してくれるので、立ち会いましょう。家の広さや状態によっても多少異なりますが、約1時間で査定が完了します。不動産会社の担当者と直接コミュニケーションを取る機会でもあるため、疑問点があれば遠慮なく伝えましょう。

査定結果を受け取る

現地調査が終わったら、査定結果を受け取ります。個々の事例により差はありますが、査定から1週間程度で結果が出るのが一般的です。結果は査定額や査定額を算出した「不動産査定書」にまとめて渡してもらえます。複数の不動産会社に査定を依頼した場合は、不動産鑑定書を見比べ、どの会社に依頼するかを決めましょう。

家の査定を受ける前の準備

家の査定をスムーズに受けるためには、下準備も重要です。事前に済ませておくべき準備について解説します。

必要な書類を用意する

査定を受けると決めたら、必要な書類を用意しましょう。一般的に必要となるものは以下の通りです。

・登記済証(権利証)、もしくは登記識別情報通知書

・確定測量図(土地・戸建ての場合のみ)

・本人確認書類(保険証、免許証、パスポートなど)

・住宅ローンの残高証明書または返済予定表

・固定資産税納税通知書

ただし、すべての書類をそろえる必要はありません。どうしても手に入らない書類がある場合は、不動産会社の担当者に相談しましょう。また、以下の書類も準備できればさらに査定の制度が高くなります。

・リフォームの履歴

・建設住宅性能評価書

・インスペクション(建物状況調査)の結果報告書

・瑕疵担保保険の付保証明書

相場を調べる

書類を用意したら、相場を調べましょう。同じ家を査定する場合でも、不動産会社や担当者によって提示する査定額は異なります。おおよその相場を把握しておくと、査定額が高すぎる、または安すぎるといった判断できるので、事前に調べておくことをおすすめします。

境界線を調べる

土地や戸建てを売るなら、隣の家との境界線を調べましょう。自分の境界線の認識と、隣家に住む人の境界線の認識が異なっている場合、土地や戸建てを売却する際にトラブルになることがあります。境界線の問題があるなら、査定時に不動産会社の担当者に伝えましょう。特段問題がなければ、査定期間が早まる可能性もあります。

不具合・修繕状況をまとめる

家の不具合や修繕状況もまとめておきましょう。家に不具合があった場合は値下げされます。値下げされたくないからと不具合を隠していた場合、家の売却時に契約不適合責任を負うなど、深刻なトラブルに発展するので注意しましょう。情報開示という意味では、いつどのような修繕を行ったかをまとめておくのも重要です。

まとめ

家を売却する際の査定は、AI査定や簡易査定でだいたいの売却価格を把握したら、訪問査定でより正確な金額を出すのが基本的な流れです。そして家を売却する際は、不動産会社選びも重要になります。

ハウスドゥは、全国約700店舗を展開する店舗数No.1の不動産売買仲介専門フランチャイズです。地域密着で信頼性の高い査定力、全国ネットワークによる宣伝力、不動産のプロによる対応力の3つを強みにしています。「家を売りたいけど、何から手をつけるべきかわからなくて」とお困りでしたら、まずは10秒で完了する不動産査定をお使いください。

AI不動産査定!

AIがお持ちの不動産の市場相場を診断

STEP1

STEP2

STEP3

STEP4

AI不動産査定!

AIがお持ちの不動産の市場相場を診断

STEP1

STEP2

STEP3

STEP4

ハウスドゥは不動産を売る・買う・活用する・建てる・リフォームするなど、全国の店舗ネットワークとテクノロジーを活用し、不動産に関する様々なサービスをワンストップで提供しています。

不動産情報のオープン化の推進と、お客様のニーズに対する不動産ソリューションサービスを提供する「不動産サービスメーカー」として、様々な不動産関連ビジネスを展開しています。

店舗数 No.1 不動産売買仲介専門
フランチャイズ
※2
※2 ハウスドゥは不動産売買仲介専門フランチャイズで店舗数第1位です。「ビジネスチャンス」(2023年12月22日発行-2024年2月号)より。

あなたのお家はいくらで売れる?

過去の事例をもとにAIが自動で査定!