マンション売却では何かとやることが多く、疲れたと感じている人は多いのではないでしょうか。マンション売却には専門知識が必要です。また、売却までの数か月間、購入希望者や不動産会社とのやり取りなどで対応に追われる時間が続きます。本記事では、マンション売却に疲れた人のために、疲れたと感じる理由や解決法などを紹介します。現在、マンション売却に悩みを抱えている人は、ぜひ参考にしてください。
マンション売却はとにかくやることが多い
マンション売却において多くの人が疲れる理由は、複雑で神経をすり減らすやり取りが多いためです。購入希望者とのコミュニケーション、内覧対応や物件の掃除、専門性を問われる書類の作成と手続き、売却翌年の確定申告など、とにかくやることは山積みです。
不動産の売却にかかる期間は一般的に3～6か月程度ですが、買主が見つからなければ延々と作業が続き、疲れが蓄積します。
マンション売却に疲れたと感じる6つの理由
多くの人は、マンション売却が初めてです。まずは疲れたと感じやすいポイントを押さえておきましょう。
専門的な知識が必要
専門的な内容が分からず、都度調べて対応するため疲れたと感じる場合があります。マンションの売却には専門的な知識が必要です。しかし、多くの売主にはマンションの売却経験がありません。不動産会社のサポートを受けるとしても、説明や書類には専門用語が多数使われています。完全に理解できないまま売却の話が進むうちに、不安を感じる人もいます。
手続きや書類が多すぎる
マンション売却に伴いやることが多いことも、疲れを感じさせます。マンション売却では、以下のような手続きが発生します。
・不動産会社の選定と媒介契約締結
・登記原因証明情報や登記謄本など証明書類の取得
・査定依頼
・販売活動
・内覧対応
・売買契約締結
・売却代金のやり取り
・確定申告
仕事や家事などのかたわら上述した手続きをこなすには、慎重な計画や労力が必要です。
内覧前の掃除やスケジュール調整が大変
内覧への対応も疲れを感じさせます。マンション売却では、購入希望者が内覧に訪れます。スムーズに売却するためには、きれいで暮らしやすい物件だと感じてもらわなくてはなりません。居住中に内覧を引き受ける場合は、内覧のたびに家のなかを掃除しなくてはならず売主は負担を感じます。
また、複数の内覧希望があるとスケジュール調整も大変です。休日や平日の夕方など、本来なら自由に過ごしたい時間に内覧を受け入れると、精神的な疲労が溜まります。
買い手がなかなか見つからない
前述のとおり、マンションの売却には一般的に3～6か月かかります。しかし、 買主が見つからずに売却期間が長引くと、内覧対応や掃除・片付けの作業から解放されません。終わりが見えないままマンション売却に向け動き続けると、ストレスが溜まっていきます。
マンション内で価格競争が起こった
ほかの商品・サービスと同じように、マンションでも価格競争が起きる場合があるため注意してください。同じマンション内で同じような物件が出ると、当然ながら購入希望者は価格を比較します。価格を下げざるを得ない状況が生まれると、物件が売れにくくなる可能性があり、売却期間が長引き疲れたと感じやすくなります。
売却後も手続きがある
やっとの思いで買主が見つかっても、まだ複数の手続きが残っているため疲れを感じます。たとえば、売買契約を締結する際は、登記原因証明情報や自分の身分証明書、固定資産税決定通知書など多くの書類を集めなくてはなりません。
また、住宅ローンの残債があれば、売却代金で残債を精算する手続きも必要です。仮に売却代金で完済できなければ、資金調達にも悩まされます。
マンション売却の「疲れた…」を軽減する方法
疲れ軽減するためには、できる限り手間を省きましょう。また、信頼できる不動産会社や担当者を選ぶことも重要です。
一括査定サイトを利用する
一括査定サイトは、マンションなどの不動産を複数の会社に同時に査定依頼できるサービスです。1度のWeb申し込みで複数の査定が受けられるため、不動産会社を個別に訪れ、同じような問答を繰り返す手間を省けます。Web申し込みなら24時間可能なため、夜間や休日など手の空いた時間に利用しましょう。
なお、一括査定サイトを使うと、多くの不動産会社から電話やメールで連絡が届く場合があります。依頼する不動産会社が決まった後は、きっぱりと断りをいれるようにしてください。
内覧なしでマンション売却をする
便利なツールを使えば、内覧なしでマンションを売却可能です。たとえば、ビデオ通話や録画データを利用すると、内覧希望者を現地に呼び込まずにマンション内部を見てもらえます。
ただし、物件の内部を細かく確認できなければ、購入希望者との間で誤解や不安が生じる恐れがあります。可能であれば、内覧前に引越しを済ませ、物件を空き家の状態にしておきましょう。自分で立ち会わなくても、不動産会社に依頼すると内覧に対応してもらえます。
手続き・書類の準備は司法書士に依頼する
多くの不動産会社は司法書士と提携しています。不動産関連の手続きには専門的な書類を作成する必要があり、所有権移転登記の手続きなどは司法書士の役割です。
費用を払えば、手続きに必要な証明書類の収集も司法書士に任せられます。たとえば、所有権移転登記の手続きには固定資産税評価証明書が必要です。司法書士に任せると、売主は何もしなくても、証明書の取得から書類作成、提出まで完了します。
売却スケジュールや条件を明確にしておく
いきなり不動産会社に相談せず、売却の全体像を理解して望ましいスケジュールをイメージしておきましょう。
同時に、譲れない条件を明確にしておいてください。低価格で売却すると、住宅ローンを完済できなかったり、以降の生活に影響が出たりする恐れがあります。これ以下では売らないというボーダーラインを決めておきましょう。
信頼できる不動産会社や担当者を選ぶ
マンション売却は、不動産会社の担当者と共に取り組みます。信頼できる不動産会社や担当者を選ぶことは、大変なマンション売却をスムーズに進めるポイントです。
マンション売却実績が十分か、査定額に対して納得できる説明をしてくれるか、質問に丁寧に対応してくれるか、などを見て不動産会社や担当者を選びましょう。
マンション売却を進める前にやっておくべきこと
本格的にマンションの売却を進める前に、売却代金の相場や売却に強い不動産会社の条件、住宅ローンの残債について調べておきましょう。
事前に相場をシミュレーションしておく
納得できる価格でマンションを売却するためには、現在住んでいる物件の相場を把握することが重要です。相場をシミュレーションする際は、周辺の類似物件の価格や、不動産会社のホームページに掲載された過去取引実績などが参考になります。
仮に悪徳業者に接触してしまった際も、相場を把握していれば不適切な価格設定にされずに住みます。
マンション売却に特化した不動産会社を選ぶ
マンション売却に特化した不動産会社を選ぶと、専門的な知識やネットワークを駆使して効果的な売却プランを提案してくれる可能性が高まります。
不動産会社にはさまざまな種類があり、各業者はそれぞれの得意分野を持っているものです。賃貸物件の斡旋を得意とする会社もあれば、購入者側への対応を得意とする会社もあります。よりよい条件でマンションを売却するためには、目的に合う不動産会社を選んでください。
住宅ローンが完済できるかを確認しておく
住宅ローンを組むときは、金融機関から抵当権が設定されます。前述のように、引き渡し前には住宅ローンを完済したうえで、抵当権を抹消しなくてはなりません。売却後は、売却代金から必要な費用や税金を差し引いた残額が手元に残ります。手元に残るお金が住宅ローンの残債よりも多ければ、スムーズに売却手続きを進行できる可能性が高くなります。
売却代金で住宅ローンを完済できなければ、自己資金で工面しなくてはなりません。ハウスクリーニングにかかる費用や引っ越し代なども含めて、総合的に資金計画を立てましょう。
まとめ
マンション売却ではやることが多いうえに、専門的な知識が必要です。買主がなかなか見つからない。価格競争に巻き込まれたなど、スムーズに売却できない場合もあります。手間を省略すると疲労感を軽減できますが、売却に成功するためには信頼できるプロへの相談が不可欠です。
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